「自分で産んでも、
自分で産まなくても、
子どもを授かることは
奇跡的なことなんだ」

特別養子縁組で男の子(インタビュー当時2歳7ヶ月)を迎えたさくらさん(仮名)に、縁組に至った経緯や戸惑ったこと、現在の生活についてインタビューをしました。

不妊治療を経験したから実感した、子どもを迎えることの奇跡

─ 養子縁組を考えるようになったきっかけは何だったんですか?

さくらさん 大学の授業の中に「社会的養護」という内容があり、元々特別養子縁組についての知識は持っていました。 結婚して不妊治療をすすめる中で「(治療が)厳しいなぁ」と感じ、子どもを授かることがとても奇跡的だと考えるようになりました。
一方で、自分の持っている特別養子縁組の知識の中では、審査に高いハードルがあり、仮に登録までできたとしても子どもが来ない可能性もあるというものがあったので、特別養子縁組の選択肢を取ったとしても、子どもと出会える可能性は奇跡的な確率なんだろうと考えました。 同じくらい奇跡なのであれば、自分が産まなかったとしても、私達のもとに来てくれた子どもなのではないか、と思い、私の中では割と自然に選択肢の中に浮かんできました。



ショック・・・思いがけないパートナーの反応

─ パートナーに話されたときはどんな反応でしたか?

最初はすごく驚いていましたね。相手の発言をすぐに否定するタイプではないので、冷静に受け止めてくれたように見えました。「自分には知識がないから、関連する書籍や、特別養子縁組をした人のブログを見てみるね」と話してくれました。

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