団体について 認定NPO法人フローレンス
新しい「あたりまえ」がどんな形のかぞくであっても笑顔で暮らせる社会を創る
フローレンスは、2004年の法人設立から、「共済型・訪問型」の病児保育という日本で初めてのサービスを開始し、たくさんの親子の声を聞くなかで、小規模保育、障害児保育など子育てに関わるさまざまな課題の解決に取り組んできました。
病児保育事業 2004年~
利用会員数 7000人
保育園運営事業 2010年~
東京・仙台 17園運営
障害児保育事業 2014年~
東京都内6園運営、及び訪問型保育
長年、子育て支援に取り組んできた我々にとって、生まれてきたばかりの赤ちゃんが、 2週間に1人、どこかで人知れず亡くなっているという状況は胸が締め付けられるものです。
その背景にあるのは、望まない妊娠です。貧困、社会的孤立、精神疾患や性犯罪の被害など、さまざまな事情を抱えた女性が誰にも相談できず自宅のトイレ等で出産をむかえてしまう現実があります。そして、生まれて間もなく赤ちゃんが公園や海外に遺棄される悲劇が起こっています。
また、日本には保護者のいない子ども、被虐待児など、家庭での養育が叶わない「社会的養護児童」が約4万6000人いると言われますが、その多くが施設で暮している現実もあります。
そういった子どもにできるだけ早い段階でパーマネンシー(恒久的な家庭)を築くための「特別養子縁組制度」普及に向け、フローレンスは、2016年4月より「赤ちゃん縁組」事業を開始しました。妊娠期から課題を抱える妊婦の相談に乗り、どうしても育てられない場合には出産と同時に子どもを望む育ての親に託します。赤ちゃんは命を落とすことなく家庭で愛情に包まれながら育つことができ、子どもを望む親が赤ちゃんを育み、生みの親も人生を歩んでいくことができます。
子どもを育てたいと願うご夫婦にとって、特別養子縁組がもっと普通の選択肢になれば、家庭を必要とする子どもたちがひとりでも多く降り注ぐ愛情と安定した家庭の中で養育される社会につながると確信しています。
いろんな家族の笑顔があふれる社会を皆さんと一緒に実現していければと思っています。